八兵衛(片岡鶴太郎)は弥生(萬田久子)と縁日に出かけ、そこである夫婦が母親らしき老婆を連れて歩いているのに気づいた。弥生をほっぽらかしにして、八兵衛は女に声を掛けた。昔、女が川に身投げする寸前に助けたお小夜(菊池麻衣子)だった。お小夜は房州から出てきた所を土蜘蛛の喜十(木村栄)という盗人に手籠めにされ、逃げられぬよう手下に監視され、泣き暮らしていた。その喜十が酔って通行人を半殺しにして島送りになった。お小夜は喜十からは開放されたものの、世をはかなんで身投げしようとした時に八兵衛に助けられ、八兵衛の口利きで美濃屋という呉服問屋に奉公したのだった。
八丁堀
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