物書き同心に甘んじている八兵衛(片岡鶴太郎)に業を煮やした弥生(萬田久子)が、遂に同居解消を決意し、一郎太(末吉宏司)に手伝わせて、さっさと引っ越しを始めてしまった。弥生の本心は八兵衛に止めて欲しかったのだが、行きがかり上、八兵衛も意地になっていた。腹だたしい思いの八兵衛は、とある町角で行き倒れの若い女を見つけ、自身番に運び込んだ。 その頃、総十郎(石倉三郎)は町で朝風呂に行くという黒沢左門(平泉成)に同行した。だが銭湯の浴槽には女の死体が浮かんでいた。首筋に突いたような小さな穴が…殺しだ。左門の前には女以外入った者はない。久蔵のにらみでその朝の三助はいつも雇っているのとは別の男が来ていたと判明、偽三助に違いない。下手人はそいつだ。しかし女の身元も不明で、失踪届けも出ていなかった。
八丁堀
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