八兵衛(片岡鶴太郎)が物書き同心に甘んじているのを歯がゆく思う弥生(萬田久子)は、久蔵(村上弘明)になんとかしろと直談判に及ぶが軽くかわされ、頭にきて同居を解消して引越しすると宣言した。 前夜、書類を持ち込み徹夜した八兵衛が遅刻しそうになり、慌てて奉行所の前にやってきたが、着流しの侍とぶつかり抱えていた調書を散乱させてしまった。侍はそれらを拾いながら懐かしそうに眺めていた。怪しむ八兵衛にその侍は足早に去って行った。
侍は裏長屋の一軒に帰ってきた。軒先に「代書承り候 笹山平七郎」の札が下がっていた。平七郎(江藤潤)を出迎えたのは妻のしの(奥貫薫)だった。八兵衛が落とした調書はかつて南町奉行所で物書き同心をしていた笹山の作成したものだったのだ。
八丁堀
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