健一郎(佐藤隆太)が鳴海(深田恭子)に持ちかけた話とは、近々落成するビルの広告にモデルとして出て欲しいという依頼だった。この日、ビルのオーナー・高石(きたろう)と会った健一郎は、広告モデルを探していると相談を受け、飲み屋でたまたま一緒になった女性がイメージにピッタリだと写真を見せられたのだが、そこに写っていたのはなんと鳴海。健一郎が動揺を見せたことから知り合いだとバレてしまい、鳴海を説得するはめになってしまったのだ。
モデルをやって欲しいと頭を下げる健一郎をもてあそぶように「ゆっくり考えてみる」と返事を引き延ばす鳴海。まもなく、高石から電話が入り、鳴海の説得に成功すれば次のビル建設も健一郎の会社に任せたいと言ってきた。これが実現すれば、30億円規模のプロジェクトとなる大仕事。山崎(宇梶剛士)からぜひ成功させるようにと発破をかけられ、「30億の仕事があの女の気まぐれにかかってるなんて悪夢」と健一郎は憂うつになる。
その夜、健一郎はさっそく鳴海の気まぐれに振り回されることに。鳴海から突然連絡があり、中華料理をおごれと要求してきたのだ。その日は佳乃(貫地谷しほり)が勤める雑貨店「アーニャ」のパーティーに顔を出す約束をしていた健一郎だが、一大プロジェクトを左右する鳴海の頼みを断るわけにもいかない。
まっすぐな男
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