往診帰りの弥生(萬田久子)の跡をつける網代笠の着流しの侍がいた。弥生もそれに気づいていたが、侍は襲ってくるでもなくただひたすら後ろから歩いてくるのだ。弥生堂に駆け込んだ弥生は、ふんどしを洗濯していた八兵衛(片岡鶴太郎)にそれを告げた。板塀の節穴からのぞいた八兵衛の目には侍の顔は見えず、腰に差した刀の鞘の先に特徴ある銀の模様がついているのだ見えただけだった。八兵衛はやにわにふんどしを洗った桶の水を板塀越しに浴びせた。わっとなり慌てて立ち去る侍の後姿を見送る二人だった。
八丁堀の七人 第一話「八兵衛左遷!鬼与力が北町を分断!? 」
Written By 来夢 on 2010年10月2日土曜日
往診帰りの弥生(萬田久子)の跡をつける網代笠の着流しの侍がいた。弥生もそれに気づいていたが、侍は襲ってくるでもなくただひたすら後ろから歩いてくるのだ。弥生堂に駆け込んだ弥生は、ふんどしを洗濯していた八兵衛(片岡鶴太郎)にそれを告げた。板塀の節穴からのぞいた八兵衛の目には侍の顔は見えず、腰に差した刀の鞘の先に特徴ある銀の模様がついているのだ見えただけだった。八兵衛はやにわにふんどしを洗った桶の水を板塀越しに浴びせた。わっとなり慌てて立ち去る侍の後姿を見送る二人だった。
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八丁堀の七人
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