とある結婚式――。招待客の鈴木敏夫(石坂浩二)は、初々しい新郎新婦を見てため息をついた。 帰途、立飲み屋で一杯ひっかけていると、隣り合わせた客・田中勉(山本太郎)から、突然携帯を手渡され「知り合いを演じてほしい」と頼まれる。妻の華子(柴本幸)が夫の所在=アリバイを確かめようとしているのだ。鈴木は仕方なく電話を受け取り知人を演じたが電話はすぐに切れてしまう。 偶然そこに居合わせた伊藤光俊(市川亀治郎)も加わり、田中の悩みを聞くことに。
田中は妻の華子から殴る蹴るのDVを受け、それを恐れて家に帰りたくないという。 しかし暴力をふるった後は泣いて謝るなどかわいい一面もあるのだと。
実は鈴木も家庭内に問題を抱えていた。30年連れそった妻の静子(風吹ジュン)から、「今すぐに出て行って!」と言われたのである。浮気をしたこともなければ暴力をふるったこともない。心当たりがまったくなく当惑するばかりだという。伊藤も「妻が別れて欲しい」と切り出し、どうやら妻・さゆり(釈由美子)の行動の背後には黒幕がいるという。伊藤はその人物の名刺を取り出し引き裂く――。 「結婚問題カウンセラー 渡辺貴美子(中谷美紀)」

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