ミツによって自分の結婚が決められるのを知った凛子は、ずっと思いを寄せていた真彦に、自分の身を投げ出す。凛子を愛するがゆえに、揺れる真彦。「何があっても凛子を守るから」。 紅子の家では、生活苦に追いつめられた母・和子が無理心中を図ろうとする。切羽詰まった様子の母に紅子は「死ぬならひとりで死ねよ!」と包丁を向け......。何があっても生き抜く覚悟の紅子は、凛子に金を貸してもらおうと別邸へ行く。と、ただならぬ様子で帰宅した真彦が、布団に倒れ伏している凛子を見つける。うっすらと目を開けた凛子は、「私を、忘れないで......」と言い残して、真彦の腕の中で息を引き取る。悲しみに打ち震える真彦。そんな真彦の悲しみを目の当たりにした紅子が見つけた薬包には毒が残っていて。
娼婦と淑女
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