『瞼乃母』と名乗る怪しげな団体が、警視総監を暗殺しようとしているという情報がもたらされた。瞼乃母は以前、その母体となった団体が警察の捜査で解散に追い込まれた経緯があり、逆恨みが動機ではないかと推察された。しかし、暗殺計画を密告した元信奉者は、不審な死を遂げており真相は不明。それを受け、公安課で総監を厳重に警護することになった。そんな中、矢部は総監が招かれていた恩人の三回忌に、身代わりで出席することになる。
矢部と秋葉が向かったのは、山奥の別荘地にあるしょうしゃな屋敷。そこで、総監と縁のある小野寺という弁護士を偲ぶ会が行われるという。屋敷に集まっていたのは、矢部の初恋の相手で勤務先の社長の代理としてやってきた斉藤花枝。介護会社の社長・武藤彩香。貸金業を営む松田公夫。投資ファンド代表の戸川恵司。弁護士の下村聡子。そして、世話役を務める平田淳次の計6人。それぞれ、一癖も二癖もありそうな人物だった。

0 コメント :
Speak up your mind
Tell us what you're thinking... !