僕元は最近、みんな仲良く仕事も頑張っている木下部を誇らしげに感じていた…もちろん木下部長を除いて。僕元は、仕事中にホットプレートで特大のお好み焼きを焼く木下部長に言葉を失う。そこに次々と帰ってくる木下部の部員たち。石川らが仕事の中間報告を木下部長にしようとした時、事件は起こった。「俺、もう、会社辞めてええかなぁ?」と木下部長が突然言い出したのだ。木下部は騒然となる。理由を聞かれた木下部長は「俺、店長になりたいねん」と答えた。先週、木下部長はパン屋へ行き、「店長、店長ー」と女性店員に色々相談されていた店長を見て、店長になりたいと思うようになったという。理解しようにも呆気にとられる木下部長発言。引き止める僕元たち。しかしお構いなく木下部長は、ぼーっと思い出していた。割烹かれんのママが楽しそうに電話相手の「店長」と話す場面を。その時、お清が木下部長のデスクの引き出しをおもむろに開けた。そこにはかわいい蝶ネクタイとネームプレートが付いた店長の制服が。働くお店はもう決まっているのかと尋ねると、慌てた木下部長は制服を抱きかかえて逃げ出してしまう。残された木下部員たちは呆然と立ち尽くす。
一方専務、本部長、人事部長は木下部長が辞める話を社長に報告。すると社長は、この際まとめて辞めてもらう人がいると言ってリストを机に出す。それを見て凍りつく専務ら。社長は専務らが丸々通信買収騒動の裏取引をしていた実態を、なんと木下部長から聞いて知っていたという。専務と本部長は、木下部長が自主的に退社すると聞いて嬉しくなり、ついつい木下部長に秘密を喋ってしまったのだ。結局、専務らを含む反乱分子が会社を辞める事になり、丸々通信に平和が訪れる。この木下部長の突然の辞職により、反乱分子が"あの掃除機"もびっくりのパワーで一掃された事は、後に「木下のサイクロン式辞職」と呼ばれることになる。

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