深夜になっても早季子(浅田美代子)が帰ってこない。何の連絡も寄越さなければ、携帯電話も繋がらない。早季子の意志によるものなのか、何らかのアクシデントに巻き込まれているのか、見当もつかない。その日の早季子の外出先がどこなのかも知らない直也(柴田恭兵)は、夫婦同士が互いに無関心になっていたことを痛感する。そんな時、直也は早季子の書き置きを発見する。 「この家の空気を吸って生きていくことが我慢できなくなってしまいました……」
どうやら、早季子は家出したようだ。定年してからというもの、二人だけの生活がどれほど息苦しいものだったのか、直也は思いをめぐらせる。無責任さを娘の真紀(田丸麻紀)に追及されても、言い訳一つできないのだった。 さらに追い打ちをかけるように、地元ヤクザの大場(山田明郷)と李(春川恭亮)によって、早季子が男と二人きりで歩いていたという目撃情報が寄せられる。恋人同士のように、二人は不自然に身を寄せ合っていたという……。
刑事定年 柴田恭兵 浅田美代子 田丸麻紀
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