自分を全部受け止めてくれる、という陽平の愛に、紅子の心は揺さぶられる。眞一に笑顔を取り戻し、自分の胸のつかえを取ってくれた陽平。陽平となら前を向いて生きていける──。 陽平と一緒にこの町を出る、と紅子は麗華に告げる。眞一を頼む。その言葉の重みをしっかり受け止める麗華。自分は眞一の母にならないといけない。 藤堂もまた、紅子から街を出る覚悟を聞き、衝撃を受けていた。藍子は自分の存在が藤堂を苦しめていることを悔いる。もう解放してあげる。そう言う藍子をやさしく抱きしめるしかない藤堂だったが...。
紅子と陽平が娼館に別れを告げようとした時、藤堂がある決意を秘め現れ...。
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