陽平を身替りに麗華を助け出した紅子。しかし紅子に笑顔はなかった。陽平の犠牲の上に本当の幸せはない。それは麗華も同じ気持ちだった。 陽平を地下牢から出すために、紅子は麗華と眞一を連れて、娼館に戻る。自分も眞一の護衛役として、一緒に住むことに。もう二度と康助に手を出させない...。 陽平が真彦とは別人であることを知った麗華はその上で陽平に惹かれる。しかし、陽平の中に紅子への恋心があることに気付き...。
一方、藤堂は、自分の心には紅子しかいない、と真摯に藍子に別れをきりだす。それが藍子の憎しみの矛先を、紅子がもっとも大事にする人物に向けさせることになるとは思いもせずに...。

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