京都での単身赴任を終え、課長という肩書きで東京本社に呼び戻された島耕作(高橋克典)、34歳。新しいポストは、家電業界大手・初芝電器の販売助成部ショールーム課課長。気心の知れた上司、部長の中沢喜一(宅麻伸)から4人の部下を紹介された島は、さっそくその一人・大町久美子(松下奈緒)の案内で都内のショールーム回りをした。
島が、帰京後、初めて自宅に帰ったのは、その日の夜。家では、妻・怜子(横山めぐみ)と小学1年生の一人娘・奈美(飯野芹菜)が待っていたが、仕事にかまけ家庭をないがしろにしたツケが回り、夫婦の会話は少なかった。
会社内では、社長の苫米地功(神山繁)と、死亡した元会長・吉原の娘と結婚した副社長・大泉裕介(小林稔侍)の2つの派閥があった。島は、自分の性に合わないため無派閥。中沢が同じく無派閥だったため、島は、仕事はやりやすかった。
帰京して早々、島は、探偵事務所で働く親友の木暮(高知東生)から、何者かが初芝電器株を買い漁っているとの情報を得た。中沢を通じてこの話を聞いた苫米地は、直 ちに大泉、専務の石渡(鶴田忍)、久米(津村鷹志)ら社内役員を招集し、善後策を協議。同時に、島には続けて調査をするよう指示する。島が、部下の久美子に誘われ食事をし、その後ホテルで一夜をともにしてしまったのは、雑用に追われ二人で残業した後のことであった。

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