第13回『静江の恋』
脚本:梶本惠美 演出:田中英治
…2009年12月5日放送
ある朝、信三郎(斎藤工)は、和歌を詠む静江(黒川芽以)を見かける。歌の中に、「わが初恋」という言葉があって、信三郎は静江が不倫ではと、心中穏やかでない。逸馬(福士誠治)との朝稽古も上の空だ。その日、逸馬は新井幸之助(内田朝陽)の警固を命じられる。新井は御用金をくすねる輩を捕らえるために、京都町奉行に雇われた密偵で、最近、京都から江戸に戻ったばかりだ。
翌日、静江の兄・倉田隆成(川久保拓司)の家督相続の祝いで、信三郎は「仕方なくくれてやった」娘婿だと、静江の父(有福正志)に紹介されじっと辛抱する。静江も叔母から釣り合いが取れぬと非難される。そして新井が祝いの席に現れる。新井は静江の初恋の相手だった。互いに恋敵だとみなにからかわれる。翌日、逸馬が新井を尾行すると、静江と忍び会っている……。
その夕べ、信三郎と新井は酒を酌み交わし語り合う。新井は百石の家、旗本三千石のお姫様の静江を口説く勇気が無く、役目を言い訳に京都に逃げたのだ。酔った二人は帰り道、賊に襲われる。
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