45歳になったばかりの春のある日、宮沢朋美(黒木瞳)は人生で最もみじめな気分の朝を迎えていた。外資系の損害保険会社に勤務していた夫・誠一郎(吹越満)がリストラに遭い、1年近く経ってもまだ仕事に就かないでいるため、高級住宅街に建てた自慢のマイホームを手放し、一家はこの日、築25年の賃貸マンションに引越すのだ。
そんな引越しの最中、朋美は部屋の片隅から中学時代の同窓会の案内ハガキを見つける。開催日はまさにその日。引越し中に同窓会になんて行かないと言う朋美だったが、誠一郎に被害妄想たっぷりの嫌味をぶつけられ、思わず家を飛び出してしまう。 気がつくと朋美は同窓会の会場のホテルに足を運んでいた。だが、着飾っている同級生たちとは対照的に、普段着姿の自分がみじめになってしまう。そのままデパートの婦人服売場へと向かった朋美は、素敵なワンピースを見つけるが、手持ちの現金が足りず、肩を落とす。しかし、まるで何かに導かれるかのように、そのままワンピースを持ち出すと、公衆トイレで着替え、同窓会の会場へと向かうのだった。
同窓会~ラブ・アゲイン症候群
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