ニューヨークに留学していたウンソンは、父に呼び出されて帰国。空港に出迎えてくれていたのは、先輩のヒョンジンと、彼の先輩ジュンセだった。 同じ飛行機で帰国したのは、食品会社の創業者を祖母に持つファン。出迎えにきていたは、ファンとの結婚をもくろむスンミ(ウンソンの継母の連れ子)だった。飛行機を降りる際、ファンはウンソンのバッグを間違えて持っていってしまう。そうとは知らず、ウンソンはファンのバッグを持って帰る。 ジュンセとヒョンジンをクルマに乗せ、自分で運転して帰るウンソン。途中で隣を走っていたファンが捨てたコーヒーのカップがフロントウインドウに激突、激怒してカーチェイスを繰り広げるが、逃げられてしまう。
ウンソンの弟ウヌはピアノの才能のある自閉症児。ウンソンと同じく、ニューヨークの学校に留学することになっていたが、ウンソンの父ピョンジュンの会社は銀行からの援助を打ち切られ、不渡りを出す事態になっていた。ウヌを留学させるどころか、ウンソンが呼び戻されたのも、娘を留学させる経済状態ではないからだった。娘にそのことを言い出せないピョンジュンに、再婚相手のソンヒは「あなたの心臓を売ってでも何とかして」と言う。 ウンソンは、翌日の父の誕生日に、実は専攻をフードコンサルタントに変えたことを打ち明けるつもりでいた。父の会社を継がなくても、自分の好きな仕事で成功すれば、弟のウヌの面倒を見られるからだ。しかし父へのプレゼントは自分のバッグの中。ウンソンは自分のバッグを取り戻すべく、ファンに電話を入れるが、実家に戻りたくないファンが携帯の電源を切っていたため、電話がつながらない。やっと電話がつながったのは、ファンの帰国祝いでの支払いが足りない状況。ウンソンは「バッグを返すから」と店に呼び出され、不足分を払わされるハメに。しかも酔ったファンの代わりに、クルマで彼をホテルに送り届けることになる。ホテルの部屋に強引に連れていこうとするファンを、ウンソンは殴ってしまう。 翌朝、殴られたことを思い出したファンは、「バッグを渡す」という言葉をエサに、ウンソンに待ちぼうけをくわせる。
ピョンジュンは金策のため、仁川(インチョン)のカン社長のもとを訪れる。夜まで待つが、不渡りを防ぐには至らない金しか用意してもらえなかった。屋台で飲み千鳥足で歩くピョンジュンのあとを、怪しい男がつけていた。ピョンジュンは路地裏で殴られ、カン社長にもらった金や財布、時計や結婚指輪を奪われてしまう。 翌朝、目を覚ましたピョンジュンは近くの店に駆け込む。その店のテレビで、火事の犠牲者の中に自分の名前があることを知る。 ソンヒは家で、やはり夫が火事の犠牲になったことを知る。警察に身元の確認に行くが、遺体は丸焦げで顔では確認できなかった。ただ、時計や結婚指輪が夫ピョンジュンのものだった。途方に暮れるソンヒだったが、夫が生命保険に入っていたことを思い出す。 ソンヒに電話をかけ、父の悲報を知ったウンソンは、葬儀場に駆けつける。ところが父はすでに荼毘に伏されていた。義母を責めるウンソンに、ソンヒは「私が見た。私の言葉を信じないのか」と告げる…。
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華麗なる遺産
コ・ウンソン ソヌ・ファン
ユ・スンミ パク・ジュンセ ペク・ソンヒ イ・ヒョンジン