飲み屋や風俗店の並ぶ深夜の繁華街で腹を刺された塚田康史(渡辺哲)が救命救急センターに搬送されてきた。目撃証言によれば、塚田は大声をあげながらチンピラ風の男に殴りかかり、反撃に出た男にナイフで刺されたらしい。
警察は、酔っぱらい同士のケンカと判断。救命センターに駆けつけた塚田の妻・基子(根本りつ子)に事情を聞くが、基子はおとなしい性格の塚田がケンカなどするわけがないと信じられない様子。ましてや普段から酒を一滴も口にしない塚田が、なぜ夜の繁華街に行ったのかもわからないと言う。そして検査の結果、塚田の体からアルコールは検出されず、飲酒の形跡はなかった。
翌日、田口(伊藤淳史)がICUの塚田を訪ねると、昨夜とは別人のように穏やかな様子。ところが事件の前後の記憶はまったくなく、気がついたときには病院にいたという。さらに塚田は現場近くの心療内科に通っていたことを告白。定年を目前に気が塞ぐことが多くなり、基子には内緒で診察を受けていたらしい。そして喉が渇いたと水を飲み始めた塚田を残し、田口はICUを後にする。

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