「この男を預かってください」 ヤクザの親分・大場(山田明郷)が、直也(柴田恭兵)に頭を下げた。明日自首するというヤクザ者・尾車(高杉亘)を、理由は聞かずに一晩預かって欲しいという頼みである。得体の知れないヤクザ者を預かるなど言語道断。大場の頼みを直也は拒もうとするのだったが、大場が強引に尾車を置いて去ってしまう。 昭和気質の昔ながらのヤクザといった風の男で、寡黙で礼儀正しい、まるで往年の高倉健を思わせる。この不器用な男が理由も言わずに、ただじっと畏(かしこ)まっているのだから気味が悪い。何の罪を犯したのかを聞いても、迷惑がかかるからと言って、決して答えようとはしなかった。
刑事定年 柴田恭兵 浅田美代子 田丸麻紀
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