凛子の秘密をネタに、泰造が清瀬家を脅迫。秘密を抱え苦しむ杏子の姿に覚悟を決めた紅子は、自分は凛子のニセモノだ、と自ら一同に暴露する。半狂乱になったミツは、紅子と真彦を地下牢に幽閉した。
思わぬ窮地が、紅子と真彦の心を結び付ける。お前だけでも出ていけば良かったのにという真彦に、「捨てられなくなっちまったんだ、あんたのことを」、と告白する紅子。真彦さえ望んでくれるなら、どこにでも付いていく、と。真彦は凛子への思いを吹っ切る。「行こう、二人で生きていこう。」
まもなく、地下牢から逃げ出した二人は、新しい出発のために、武蔵野で落ち合う約束をする。 紅子は家族に別れを告げにいくが、そんな紅子を待っていたのは病気が悪化し血を吐いた藍子の姿だった!
娼婦と淑女
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